巷では、メタボメタボと騒がしいですが、メタボはメタボリックシンドローム(またはメタボリック症候群)の、日本独特の略称、俗称です。某家電メーカーから発売されたイヌ型のハイテク玩具アイボに似た、可愛らしい愛称で呼ばれているため、なんだか緊迫感がありません。テレビのバラエティ番組では必ずと言っていいほど、耳にするような気がします。国をあげてのメタボ対策が効を奏して、世間に浸透している現れでしょう
さて、メタボとはどういうものでしょう?正確に知っている方は少ないのではないでしょうか。おへその位置でのウエスト径が男性で85cm、女性で90cm以上あって、さらに血圧高値・高血糖・血清脂質異常(中性脂肪高値またはHDLコレステロール低値)のうち2つ以上あてはまる場合にメタボといいます。
なぜメタボが騒がれているのか?メタボの人はメタボではない人に比べて、脳梗塞や脳出血・狭心症や心筋梗塞などの脳・心血管疾患を発症する頻度が、約2倍多くなります。これらの疾患は後遺症を残したり、重症であることが稀ではありません。これらの疾患を発症を抑えるために、メタボを改善していこうという働きかけなのです。また、発症する人が増えれば、それだけ医療費がかかることになり、高齢者社会における医療費を削減するために、これらの疾患を予防することが必要であるという意味合いもあります。
 
はなしを睡眠時無呼吸症候群に移しましょう。睡眠時無呼吸症候群は、新幹線の居眠り運転による事故で一躍有名になりました。突然死の原因としても注目されています。
睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気でしょう。睡眠中の無呼吸とは、睡眠中に生じる10秒以上続く無呼吸状態(口・鼻からの空気の出入りがない状態)のことをいいます。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中の無呼吸が1時間に5回以上、一晩の睡眠(7時間)で30回以上生じ、それによって引き起こされる様々な症状・病態の総称です。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状は、いびき・日中の過度な眠気・起床時の頭痛・夜間頻尿・熟睡出来ない・やる気が起きない・集中力低下・息切れ・性欲減退(インポテンツ)などがあります。
睡眠時無呼吸症候群は、肥満の人に多く生じます。その理由は、肥満の人はのどの辺りの空気の通り道(上気道)にも脂肪が付くため、気道の内腔が狭くなり、無呼吸が生じやすくなるからです。睡眠時無呼吸がある人は、睡眠中に窒息状態を何十回も繰り返すため、血液中の酸素濃度、脈拍数、血圧を急激に変化させ、睡眠中の脳・心臓・血管にストレスを与え続けます。その結果合併症として、動脈硬化、高血圧症、脳梗塞や脳出血・狭心症や心筋梗塞などの脳・心血管疾患の発症を来します。さらに最近では、睡眠時無呼吸症候群は、肥満・高脂血症・糖尿病に悪影響を及ぼしているといわれています。
あれ?メタボと睡眠時無呼吸症候群、似ていませんか?
メタボが気になる方で、いびきをかく方は一度睡眠時無呼吸症候群についても調べてみた方が良いかもしれません。 (生井)
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